• ホーム
  • 高血圧が原因の合併症について

高血圧が原因の合併症について

会社などで行われる定期検診で高血圧と診断されると早期の改善が求められます、ところが高血圧自体には特に自覚できる症状がないので、ほとんどの人がその時は気にするものの、後は放置しています。
しかし高血圧が本当に恐ろしいのは高血圧自体ではなく、高血圧がきっかけで様々な合併症を引き起こすという点なのです。
実際に高血圧を放置することによって合併症を発症し、長期的に治療を受けることになった患者の数は数えきれません。

高血圧とは過度に血液の圧力が血管にかかっている状態です。
すると血管は強い血液の圧力に耐えようとして血管の壁を厚くするのですが、その結果血管の弾力が無くなります。
血管の壁が厚くなると血管の弾力が失われるだけではなく、血液の通り道自体も狭くなります。
これが動脈硬化です。
血管の通り道が狭くなると血管にかかる圧力がさらに高くなるため、血圧がさらに高くなるだけではなくコレステロールや脂質が血管内にたまりやすくなると言った悪循環に陥ります。

壁が分厚くなるのは血管だけではありません。
血液を送り出す大元である心臓もより強い圧力で血液を送り出そうとして壁を厚くします。
この状態を心肥大と呼んでいますが、心肥大になると心臓自体も硬くなります。
心臓や心臓周辺の血管が硬くなり通り道が狭くなることで引き起こされる、もっとも恐ろしい合併症が心筋梗塞です。
高血圧の人は健康な人と比べると心臓系の疾患を発症するリスクが3倍にもなると言われています。

血圧が高い人が特に注意しなければいけない場所としては心臓のほかに脳があります。
脳には無数の毛細血管が張り巡らされています。
動脈硬化になると細い血管であればあるほど詰まりやすくなります。
細い血管の多い脳は特に危険で、脳梗塞や脳卒中など、命の危険を伴う脳疾患を発症するリスクが高まります。

高血圧は特に患者数が多い生活習慣病ですが、もう一つ患者数が多い生活習慣病の代表が糖尿病です。
実はこの二つの病気は決して無関係ではありません。
どちらも血管に大きな悪影響を及ぼす病気で、糖尿病の人は高血圧になる可能性が高くなると言われています。

高血圧と糖尿病の併発で動脈硬化になる

糖尿病を患っている人の多くが高血圧だということが分かっています。
なぜそのようなデータが出ているのかということですが、これには3つのポイントがあります。

まずは高血糖になることで血液量が増えてしまうということです。
糖尿病の人は血糖値が高い状態になっているので、血液の浸透圧が高くなっています。
つまり水分が細胞内から細胞外に出て行ったり、腎臓からの水分の吸収が増えたりすることから体内の血液量が増加し、それに伴い血管に圧力がかかるため高血圧になります。

次に肥満の人が多いということですが、肥満の人は交感神経が優位に働きやすくなり、アドレナリンなどのホルモンを多く分泌します。
これらは血圧を上げる要因にもなるのです。

最後がインスリン抵抗性があるということですが、血糖値を正常に保つ働きを行うインスリンというホルモンが効きにくい状態になっているのを補うために、体はどんどんホルモンを分泌しようとします。
これによって高インスリン血症が引き起こされ、血管が広がりにくくなったり血液量が増えて血圧が高くなってしまうという事態を招きます。
こういったことから糖尿病患者は高血圧を招きやすくなるのですが、この2つを併発することによって心筋梗塞などの合併症も起こるリスクが高くなります。

合併症を防ぐ、あるいは治療をしていくのであれば血圧を下げることが需要です。
高血圧なだけであればそれで心筋梗塞などのリスクが一気に下がりますし、糖尿病を併発しているのであれば血糖値を正常に保つ治療を行えば血圧も正常になり、動脈硬化を防ぐことができます。

様々な病気を引き起こす可能性がある動脈硬化にならないようにするためには、柔軟性がある健康的な血管を維持することが大切です。
自分が何が原因で血圧を上げるような状態になってしまっているのかをきちんと理解し、それに合わせた治療や改善を行っていくことが健康を維持する上では必要不可欠となります。

関連記事