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オルメテックの副作用と高血圧発症の原因について

患者を診ている医者

ARBことアンジオテンシンII受容体拮抗薬のグループに属するオルメテックは、RAA系という体内の血圧上昇システムが作用する過程で血圧を上げるアンジオテンシンIIをブロックし、その働きを抑えて降圧する薬です。
ARBは同じRAA系で一つ前の段階を阻害するACE阻害薬という系統の薬で生じやすい空咳の副作用を抑える降圧剤として登場しました。
オルメテックも空咳の心配や重篤な副作用は無いとされる降圧剤ですが、血圧が下がり過ぎて起こる頭痛やめまい、だるさといった症状が、特に飲み始めの時期に起こることがあります。

服用し始めに多少の副作用が起こってもオルメテックのような降圧剤によって治療する必要がある高血圧は、血圧が高いこと自体が恐ろしい症状という訳ではなく、高血圧状態が続くことで誘発される脳梗塞やくも膜下出血といった命にかかわる合併症の発症です。
気付かないうちに危険な状態を招いていることから高血圧はサイレントキラーと呼ばれるほどとなっていますが、血圧が高くなること自体の真の原因は不明とされます。
加齢や塩分の摂り過ぎ、ストレスや運動不足、遺伝的要因なども挙げられていますが、元々血圧が上がりやすい体質に加齢や生活習慣の悪影響が加わって発症リスクが上昇し、ストレスなどが引き金となると考えられています。

原因がはっきり突き止められない高血圧は本態性高血圧症と呼ばれ患者全体の9割を占めており、薬剤の影響やホルモンの増加、遺伝子異常、脳や中枢神経疾患など原因がはっきりしているタイプは二次性高血圧症と呼ばれています。
二次性高血圧症の場合は血圧を上げる原因となっている病気を治療することで血圧を正常に戻すことも可能になりますが、原因のわからない本態性高血圧症はオルメテックや他の降圧剤を使って血圧を正常な値に下げ続けることで、合併症を防がなくてはなりません。
降圧剤を副作用なく安全に服用するには、医師の指示や用法用量、注意事項をしっかり守ることが第一です。

咳の副作用はオルメテックにはほぼ無い

オルメテックが属する略称ARBのアンジオテンシンII受容体拮抗薬は、ACE阻害薬で問題視されていた空咳の副作用を抑えた高血圧治療薬として開発されました。
ARB系統の薬もACE阻害薬グループも同じRAA系の働きを途中で阻害することで効果を発揮しますが、アンジオテンシンIをアンジオテンシンIIに変換する酵素ACEの働きをブロックするACE阻害薬は、咳の原因となるブラジキニンという物質を分解するACEの働きも阻害することになるため空咳が生じやすくなります。
アンジオテンシンIIをブロックするもののACEには影響しないARBのオルメテックは、咳の副作用を低減させた降圧剤として登場しました。

空咳の副作用が起こりにくいオルメテックはARBの中でも比較的新しい第2世代で、2種類あるアンジオテンシン受容体のうち血圧上昇に関わるAT1受容体のほうを選択的にブロックすることで余計な作用を及ぼさずに降圧効果アップを実現しています。
副作用を減らす工夫を重ね安全性を高めて登場したオルメテックですが、服用を開始したばかりの時期は頭痛やめまい、だるさといった副作用が出ることがあり、徐々に身体が薬効に慣れて落ち着くとされますが症状がひどい場合は医師に相談しておくほうが安心です。

オルメテックは重篤な副作用は起こりにくいとされていますが、体内のカリウムを減らす働きを持つアルドステロンというホルモンの働きを弱めることから、カリウム補給薬やカリウム保持性降圧利尿薬といったカリウムの補給や保持の効能を持つ薬との併用で高カリウム血症の副作用が起こるリスクが高まります。
降圧剤には他にも併用注意の薬が多いため、市販薬を利用する際も医師や薬剤師に確認することで副作用をさらに減らすことができます。

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